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機動戦士ガンダムNTのyadokariのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)
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ガンダムがロボットアニメとして戦争を肯定しているのではないかという富野由悠季の問いに対する解答なのだろうか?「NT」というのはナラティブという意味で正史ロボットアニメ「ガンダム」対するもう一つ別の世界観を示しているのだと思うが、それが「愛」という叙情性にあるのだが戦争は相反するものだった。

ロボット社会(手塚治虫のアトムから始まって、ロボットアニメが「愛」を延長(拡張)させるものだと思っていたが、新人類はガンダムという超合金の最強ロボットに憧れるのだ(原子力の問題も絡むのかもしれない)。その不一致が「愛」を巡っての闘いになるようなアニメだが、わかりにくい。

捻じれて「愛」が必要とされるのはキリスト教世界のシステムと同じなのだが、それに対抗する知のシステムがロボット的なAIを求めるというようなことか。戦闘戦争アニメだけど愛を求めるというのがサブカルクソ野郎にはいまいち理解できないのかもしれない。
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