あえて下知識ほとんど入れずに観てきた。
劇メーション・・・簡単に言うと切り取った劇画調キャラクター画を背景画上で動かしながら撮影したもの。自分のような年配者は昔懐かしい紙芝居や子供の頃に教育テレビでやってた人形劇を思い出すのではなかろうか。画面を飛び交う液体だけが何故か3Dで生々しさを演出。
監督は昭和の代表的な漫画家がすきなのかな?永井豪や石森章太郎、藤子不二雄ホラーを思わせるハードでグロ多めなストーリー展開。主人公やヒロインとて容赦なく取り返しのつかない悲劇に見舞われる。しかしこの全体を通した救いの無さに、型通りのお約束で終わることを拒否する監督の意気込みが伝わって来る。
その中に冒険ロマンであったり、どう考えてもギャグにしか思えない笑える瞬間があったり、身も蓋もないエロだったり、ホラーベースの中にいろんなテイストが良い塩梅入ってて、単なるB級カルト映画で片付けられない面白さがあった。
しかし、自分の中ではどこか既視感も感じてしまい、新鮮さという意味では少し物足りなかった。悪くは無いのだけどね。
そしてあの吉本制作ゆえのどう考えても作品規模に見合わないぐらい豪華な声優陣と芸人が声優を務めている点も注目。松本人志のムダ使い感が凄いw