(特集 ベルリン派の作家たち) ベンヤミン・ハイゼンベルク監督作品。ミュンヘンの大学の研究室で、研究者仲間のイラン人の極秘身辺捜査を国家機関から依頼される青年の話。研究者同士の論文著者争いがリアリティあり過ぎる(笑)。
青年の日常を坦々と描き重ねながら、友人への親近感・嫉妬・怒りと、良心との間で複雑に揺れる青年の心を炙り出し。男女3人で一方向に回すフリスビーを中心から360°スパンで写す映像は見事だが、伏線にもなっていた。

ミュンヘンの大学の研究室で、研究者仲間であり恋敵でもある親友の極秘身辺捜査を国家機関から依頼される主人公が、青年と少年の間で揺れる感じがたまらん。ベルリン派の中でも特にツボだったハイゼンベルク作品。
研究者同士の論文著者争いがリアリティあり過ぎるし、嫉妬・怒り・良心の間で必死に揺れる青年心を淡々と描くから観やすさも相まって、こりゃ良作感が強い。
男女3人で一方向に回すフリスビーを中心からパンで写す映像は真骨頂か、フリスビーの投げる方向はまさに恋愛の向きを示し、ゴーカートの順位は物語における恋愛の力関係を示している。前半と後半のパワー関係の比較も面白いが、ラストの余韻は、友達は宝だ派としては哀しい、、、

• #2018〜

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