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猫の恩返しのchihakenのネタバレレビュー・内容・結末

猫の恩返し(2002年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

【作品概要】
2002年に公開されたアニメ映画です。監督は森田宏幸さんです。
スタジオジブリ制作の長編映画の第12作品目となります。耳をすませばのスピンオフ作品として制作されましたが、スピンオフという名称を超えたヒットを記録しました。宮崎駿さんの助言をもとにバロン 猫の男爵を原作としています。興行収入は64億8000万円を突破しており、今でも大人気の作品となっています。

【感想】
非常にファンタジーに溢れている作品だと思います。猫になるのは意外と作品としては多いと思いますが、この作品が元になっている可能性は高いと思います。さすがジブリワールドだと思います。気になった方はぜひご覧ください。

【あらすじ】
女子高生の吉岡ハルは、学校に遅刻したある日の放課後、ラクロス部である親友のひろみと家路についていた。道中、何かをくわえた見かけない黒猫がトラックに轢かれそうになるのを目撃し、咄嗟にひろみのラクロスのスティックを使って助ける。助けられた後、その猫は日本語で礼を述べ、二足歩行で歩き去る。実は、彼は猫の国の王子・ルーンだった。その夜、母親に「猫が話した」と告げたハルは幼いハルが「白猫と話した」と口にしたというエピソードを聞かされる。その夜中、猫王ら猫の国一行が現れ、ルーンを助けたお礼として目録を貰う。翌日、猫の国からのお礼が届くが、ひろみへの大量のスティック、家の庭いっぱいの猫じゃらし、マタタビ、ネズミといった、猫しか喜びそうのない代物ばかり。さらにはハルについてくる大量の猫たち。放課後、ひろみの掃除当番を代わりごみ捨てに行くと、想い人である町田が彼女と思われる人物と歩いているのを目撃。その直後に、猫王の家来ナトルがハルの元を訪れる。「猫じゃないから猫じゃらしもマタタビも嬉しくない」と文句を言うハルに、「猫の国に招待する」と答えた。さらに、猫王はハルをルーンの妃にしようとしていることも伝える。ハルはそのことに慌ててナトルを引き止めるが、ナトルは「今夜迎えにあがる」と言い残し、去ってしまう。「猫のお嫁さんにされる」とパニックになるハルにどこからともなく声が聞こえた。その声によると「猫の事務所を探して。十字街に居る白い大きな猫が教えてくれるから」とのこと。学校の帰り道で、ハルは十字街で白い大きな猫のムタに出会い、「付いて来な」と言われ、付いて行く。着いた場所は不思議な街で、そこにある小さな家の「猫の事務所」で猫の男爵・バロンと、心を持つカラスのガーゴイルのトトに出会う。ムタ曰く、「猫の国は自分の時間が生きられない者が行く場所」で、それを聞いたバロンはハルに「自分を見失わないように」と諭す。猫の事務所にいる時、突然現れたナトル率いる猫の集団に、ハルは連れ去られてしまう。そして、ハルとムタは、バロンやトトと離れてしまい猫の国に連れ去られる。そこで、ハルはルーン王子と結婚する事を決められてしまい、猫耳や尻尾が生えて、猫にされてしまう。泣きながら猫の国の城での祝宴に参加していた時、ハルは仮面の貴公子に扮したバロンに助けられ、白猫ユキの手引きにより建物から脱出、塔の頂上に行けば元の世界に戻れると知り、ムタと共に迷路の堀を攻略する。迷路を阻む壁のハリボテを倒し、塔を登って行くが、中途で猫王が塔の下半分を爆破し崩壊させたため、追い詰められる。その時、帰ってきたルーン、そしてハルを猫の事務所に導いた声の主・ユキに助けられる。そして、ユキは昔ハルに助けられたことを告白、ルーンから求婚され、それを快諾する。ハルはそのことを心から喜ぶ。諦めきれない猫王はハルを自分の妃にしようと薦めたが一蹴され、怒って暴れ出し、バロンに勝負を挑む。結局、猫王が敗北したものの、塔の頂上からはハルの悲鳴が聞こえ、塔が崩壊していたため、出口は人間界の上空のあらぬところにつながっていた。ハルは、ムタとともに落下していくが、なんとか間に合ったバロンの指示で体勢を立て直し、遂にトト率いるカラス達に助けられながら人間界に帰還する。学校の屋上で、ハルはバロンに告白する。バロンは寂しがるハルに、「また、困った事件があったら猫の事務所の扉は開かれる」と言い残して去る。ハルは感謝の気持ちを叫び、日常に戻った。

【出演者】
・吉岡 ハル(声:池脇千鶴)
・バロン(声:袴田吉彦)
・ムタ(声:渡辺哲)
・トト(声:斉藤洋介)
・ルーン(声:山田孝之)
・ユキ(声:前田亜季)
・猫王(声:丹波哲郎)
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