Kororin68

最後のランナーのKororin68のレビュー・感想・評価

最後のランナー(2016年製作の映画)
3.0
U-nextで鑑賞。
前作がよかっただけに、期待したようなものとは違ったかな~
とはいえ、戦時下だから、あんなドラマにはならないのも当然。

今だからこそ、宣教師が、家族を犠牲にするのが「信仰の美談」ではないと言える。
「犠牲的な献身」が、人の心を打つ、とも言えないのも。
リデルが娘に「まもなく会えるから」と語る言葉の真実や、「もう一度レースをして、私が買ったら、差入れを赦してくれ」って取り引きが不毛だったことも、今なら吟味できる。
あれで良かったのか? それが神の言葉の現実なのか?って。

そんなツッコみ所は、今オープンにしてほしい。
「塩狩峠」や「炎のランナー」も、「伝道映画」って言われるけれど、非信者さんには「え?いいの?」って疑問を持たれることも大有りだ。

この(ちょっと低予算な?)映画の撮影自体も含めて、教会が、何を伝えたいのか、何が伝わっているのか、どうやって伝えようと思っているのか、考えさせられる映画。
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