是非中学生に見てほしいです。ストーリーの後半はファンタジーっぽさもありますが、絶対にありえない話でもないし、夢があっていいなと思います。でも曲作ってるシーンはほぼドキュメンタリーでリアル。ガツンと来ました。
保健室に貼られた悪口は結構キツいものがありますが、ネット(というかTwitter)ではわりと当たり前のように書かれていることです。ひとつひとつの発言(リプライ)が貼り紙だと思うとおそろしいです。
作ってもらった曲を聴くシーンはめちゃショーシャンクで笑ってしまいました。多分オマージュでしょう。
そのときの保健の先生、かっこ悪いんですよね。「ほんとに好きでした」とか生徒の前で言ってしまって。でもすごく素敵。あのシーンがこの映画を端的に表しているような気がします。
「書く」ということを主題にしていますが、それよりも他の部分に焦点を当てて見てしまいました。特にテーマを「書く」に設定しなくても成立した(=わざわざ主題が「書く」であると明言せずに書くシーンがあれば充分伝わる)と感じました。
演出やストーリーは正直あんまり好みじゃないんですが、いい作品だと思います。何気に大人がグサッとくる部分があったり。「カランコエの花」「左様なら」など、学校を舞台にしたミクロな社会問題を扱った映画は良作が多く今後が楽しみです。