今作は、ロバート・デ・ニーロが製作と総指揮を執っている。実在したNYのイタリア系マフィアの物語。

コーザ・ノストラとは、イタリア語で「我らのもの」とか「俺達の世界」という意味があり、イタリアンマフィアが、仲間うちのことをそう呼び合うのだそうだ。

主人公のサミー・グラヴァノが、ガンビーノ・ファミリーの一員となり、徐々に頭角を表し、出世して行く話。

自分の身を守るためには、家族も、友達も兄弟も、ファミリーのボスでさえも裏切っていく非情な世界が描かれているが、家族愛や友情、ボスとの師弟愛についての描写がほぼないので、感情移入することができず、全く引き込まれなかった。

デニーロが指揮を執るだけでなく、出演してくれていたら、違った印象になっただろうにと思う。

レビュー数が、ひどく少なくて驚いた。

ロバート・デ・ニーロプロデュース作品でかつギャングを扱っているということで興味が湧いて鑑賞したのだけれど、全体的に薄味すぎて見ているのが苦痛だった…。カンノーロやブランドの物真似など『ゴッドファーザー』オマージュ演出もストレートすぎて滑っていてしんどい。

ギャングとして出世していった男のサクセスと失墜のストーリーもいくら実在の話を元にしているからとはいえ遠慮ぎみに演出されていて、テレビの再現映像レベルで展開されているのも盛り上がらない一因かと。不正をしたり独立しようとしている仲間を裏切り者として処分するエピソードも彼らがいかに親しいのか詳細に描かないし主人公が特に葛藤もせずあっさりと処分しているのも、主人公と家族の話もいつの間にか奥さんが出来て子供が産まれていて特にそこを掘り下げもせずそこから家族関係について触れていないのに後半突然家族との別れエピソードが登場したりするのも共感が出来ず困惑することに。

良かった点と言えばトム・サイズモアやフィリップ・ベイカー・ホールといった名脇役たちの活躍ぐらい。

それにしてもレーガンを結構ディスっていた(名前は出さない)けれど、デ・ニーロは何か恨みでもあったのか。

ギャングに詳しい人から薦められた作品。
なかなか、骨太な作品でした。

アウトレイジがやっぱり映画で、この作品はドキュメンタリーに近い。血は1番高くつくとゴッドファーザーでソロッツォだったけか、言ってたけど、実際の恐喝ってこんなんかなぁと思った。

ゴッドファーザーで思い出したけど、テシオ役の人がボスでした。この役者、本物のアッチ系だと思われたんだってさ。