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七つの会議のtsuyocinemaのレビュー・感想・評価

七つの会議(2018年製作の映画)
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池井戸潤原作の企業犯罪小説を野村萬斎主演、「半沢直樹」「陸王」「下町ロケット」などの人気シリーズを手がける福澤監督と福澤組と常連の俳優たちがガッツリ入って映画化。


平凡なサラリーマンの私はわりかし日曜9時の「半沢直樹」「陸王」「下町ロケット」をはじめとした福澤監督仕事を楽しく観ている。
過剰な顔相撲、もはや歌舞伎、企業活動的にアウトじゃない?ってツッコミも含めて楽しめてるファン層だと思う。

そんな私としては本作は池井戸潤原作、福澤組、俳優も常連の人たち、しかも主演はトップ狂言師の野村萬斎とくれば、ツッコミ欲も含めて期待も膨らんだ。

膨らんだ期待を胸に期待値を変に上げないように自制して観てみると…

何というか薄味。薄味のカルピス、もとい薄味の半沢直樹。
同じ箱と人をうまく使い、観客の福澤監督ドラマへの興味をうまく使い、省エネで作った半沢直樹を観せられてる印象なのだ。
ドラマより映画の方が濃いめになるのでは?と思ったが、恐らく福澤監督は1時間単位でどんでん返しをやる尺感とシリーズでカタルシスを持たせるのに慣れており、ドラマでやれることを映画に濃縮するには向いていないのだと思う。
(余談だが、クドカンにも同じような弱点を感じる。)
監督特性だからしょうがないが、もっと笑っちゃうくらいの劇的映画が観たかったし、野村萬斎の狂言世界を押し出して欲しかった…
でもオリラジ藤森のドーナツ泥棒&不倫からの左遷というトンチキ内示は笑いました。
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