ホブスとデッカードがバディとなって暴れまくる、ワイスピシリーズ公式スピンオフ！
ワイスピというラベルがついていなかったら、アメコミ原作映画と言っても差支えのない作品です。
敵の思想から腕っぷしで全てを解決していく脳筋脚本まで、ホブスとデッカードが出ているからワイスピだと名乗れているようなものとなっています。
ですが、1本の映画として観ると、高純度なアクション映画に昇華され、面白い！格好いい！最高！という感情しか湧かなくなります。
軽快に飛び交う口の悪い会話劇、目に鮮やかな色使いをもって魅せるアクションシークエンスの数々、小気味よく物語が進行するテンポの良い編集等々、既存のワイスピシリーズにはない楽しさを見出すことができ、個人的にはかなり好きな1本です。
ホブスの家族やデッカードの妹を始めとした数多くの新キャラクターが登場しながらも、それぞれが適切な配分で描写され、その誰もを愛することができるのも大きな魅力の一つでしょう。
細かなツッコミどころはあるにせよ、観客はパワーでそう気にならなくなる程度にねじ伏せられてしまいます。なんでもいい、だって面白いんだもの！
とにかく物語のわかりやすさも然ることながら、ストーリーに本編のような無理も矛盾もなく、単純にアクション大作として気持ちよく観ることができるので、スピンオフだからと観るのを控えている方はぜひ1度ご鑑賞を！
ただワイスピを期待しすぎると、肩透かしを食うかもしれないことだけは忘れないでください。
