宝塚歌劇団とマトリックスの夢のコラボレーション。
なにを言ってるか分からねえと思うが…。
「想像力のないやつは死ね」
スキンのスフレから異物を取り除いたカナコに、ボンベロはこう言った。
人は、未完の物語にこそ惹かれることがある。
なぜならそこに想像の余地があるからだ。
人にとっての想像力とは、まさに完食できないスフレそのものなのだと思う。
昨今、映像は鮮明に映り、人はSNSで存在を記号化し、あらゆるものが"完全"に近付いている。
想像の余地が減り、人は想像力を失いつつあるということかもしれない。
実はそこに対する問題提起だったように思う。
…が、おもしろいのは、それを美しい状態に管理された完全な世界で完全なキャラクターが語っていること。
蜷川実花というひとが全面に出ている。
