【ファン向けPVでしかない】
この映画を鑑賞するには適正が必要だ.
まずはその適性を診断しよう.
《監督 出演者のファンである》
〔はい〕〔いいえ〕→帰れ！
↓
《荒唐無稽OK?》
〔はい〕〔いいえ〕→帰れ！
↓
観ましょう
さぁ 観ましょうに辿り着いたあなた.
好きな俳優が出てるだけ 好きな写真家さんが監督を務めただけで満足ですね？
最高の作品を楽しみましょう！
そんなわけで
ひたっすら玉城ティナがかわいいだけの映画だったので
オレさま大満足！☆５兆点！！！
ん？ついてるスコア違うって？
だってさぁ～～～～～～～～～
映画としてはあまり好きになれなかったんだもん！
女性による女性のための成長物語であり 監督ご本人もツイッターに記していらっしゃる通り プロットは『千と千尋の神隠し』でした.
本作は異世界油屋じゃなく「殺し屋専用のダイナー」に売り飛ばされたワケですが 私の愛する玉城ティナ迫真の演技にもかかわらず 主人公から全く緊迫感が感じられない.
それは藤原竜也演じる元殺し屋の天才料理人『ボンベロ』（どっからどう見ても日本人ですが笑）から 危険なニオイがしないからではないだろうか.
主人公の女の子に対して やたらと殺す殺すと言い 物理的距離を近づけて威圧するものの 女の子が好きな恋愛モノで「どきっ！」とするヤツにしかなってなくてぜんぜん殺気を感じない.
女子向けに意図した演出なんだろうけどね…
まさに ｽﾄﾘｰﾄ
“そこら辺のナンパ道路や仲よしクラブで「ブッ殺す」「ブッ殺す」って大口叩いて仲間と心をなぐさめあってるような負け犬ども”
じゃあねぇか！
そして「俺はここの王だ」
「砂糖の一粒までもが俺に従う」
とまで言い切り 重く巨大な金属のゲートで遮られた城に 自ら選別し招いた客しか入店させないこの王（シェフ）
あのぅ～店内で意外とモメごとが多いんですが 客の選別ってそれでいいの？
そういう『層』を相手に商売してる割にセキュリティがユルく 客は武装したまま入店可能.
どこに頼んでやってもらってんのかわからんが 大量のフラワーアートを配置したり 店内をネオンで飾り立てたりする前に やることがあるだろう？殺し屋専用店として!!
後々巨大な裏組織の幹部が会合を開くにあたり この店を利用するわけだが 一方は単身で大した武装もなく普通にメシ食ってるわ もう一人は銃や暗器仕込んできてるわ さらにもう一人は大勢の部下連れて対戦車ロケットまで持ってきてる充実っぷりですよ？
なんだそりゃ…
なんか非武装協定みたいなの ないの？
このあたりの設定がいい加減だから殺し屋専用の料理店という意味合いがとても薄い.
客もわざわざ『殺し屋専用』の店で食事するからには 一般の料理店に入れない理由があるんじゃないのか？
…残念ながら映画からはその理由が読み取れなかった.
しいて言えば殺し屋みんな見た目がヘンだから？笑
しかしこの殺し屋たち 有名俳優が奇抜な衣装と変なキャラ作りしてるだけで失礼ながら言わせてもらえば実にショボい.
狂ってますよーというアイコンとしての見た目意外に「キャタクター」がないんだよね.
もっと突き抜けてバカでもいいんだよ？
この作品のメインターゲットとしている層にはよくないのかもしれないけど.
こんな調子で 悲劇の主人公だった女の子が自分の生き方を見つけ成長していく話と 裏社会の地位争いがイマイチ両立しないまま最終局面はちょっとガンアクションシーンも盛り込んでくる.
そしてこれがまた 見づらい！
花びら舞い散り火花散る中 動きを出すためかカメラを振り回すわ かと思えば『画』的なカッコよさを意識してか俳優の見栄えがいいポーズでは正面からビシっと撮影.
これによって動きの連続性が失われ 何がどうなってんのかよくわからなかった（このあたりは私がボンヤリ寝ぼけてたせいもあるか笑）
マトリックスやリベリオンあたりから始まったカッコいいアクションを目指したんだろうが カッコよさは感じなかったなぁ.
アクション映画ではないのでオマケ程度に考えるべきかも.
なんだろ？
私に「想像力が足りない」のかな.
死すべき？
と このように愛する玉城ティナのプロモーションビデオではなく映画として鑑賞した際には自分の趣味に合わないため大きく減点して☆1点なわけですよ.
映画をたくさん見てる玉城ティナさん的には この映画を客観的にみてどう感じるのか本気で意見を聞きたいところだぜ.
日テレさん これさぁ
北村龍平監督にカネ渡して撮らせたほうが いいかんじのB級バカアクションになって面白かったんじゃないかなあ？
あ あの人はTBSで実写版ルパン三世撮ってコケてるからダメか笑
個人的にいちばん見たいのは『ロバート・ロドリゲス監督版ダイナー』だな！
クエンティン・タランティーノ版も かなり見たいけど!!
はい. じゃあ最後にプロシュート兄貴の名言で締めたいと思います.
“「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ！
その時スデに行動は終わっているんだッ！”
