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青の帰り道のlpのレビュー・感想・評価

青の帰り道(2018年製作の映画)
3.0
時代設定がドンピシャだったので、それだけである程度嵌まってしまった。暗い展開が延々と続く中盤は、やや食傷気味になるけれど、悲惨さの分だけラストの着地は気持ち良く映る。

概ね悪くはないけれど、物足りなさも残る。特に悩ましいのが、「時代の変遷」と「キャラクターの変化」の融和性の弱さ。「社会の移り変わりに左右されない若者の物語」として、映画の普遍性を強調していると好意的な解釈も出来るけれど、それだと時代背景を映したシーンが蛇足にも感じられてしまう。そもそも2008年から2018年の10年は、劇中でも触れられている通り「政権交代」「東日本大震災」など、その後の価値観や考え方に影響を及ぼすには、十分過ぎる出来事があったと思うのだけど。。。

「プロなんで精神論とか分からない」って言った奴が、精神論オンリーの人間にブッ飛ばされるシーンは素晴らしい。
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