久遠

青の帰り道の久遠のレビュー・感想・評価

青の帰り道(2018年製作の映画)
2.6
撮影と役者さんの演技は申し分ない。世の不条理を群像劇で描く姿勢は良い。

「お利口」側の若者たちへ降り掛かる“不幸”が、携帯小説風の記号的表現で食傷。もっと言えば、稚拙。
それが、青春譚としての魅力と言われれば其れ迄だが。

中盤と終盤の展開が対になるのは、物語として美しい。
個人的にラストシークエンスは、蛇足としか思えない。メロドラマじゃないんだから。

大切な人の不幸を増幅したような人物設定には辟易。
それでも、映画的に上手くいってる部分は多々あったので満足っちゃ満足。
10代の内に観ていたら、印象は変わったかな。分からんけど。
久遠

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