当時アメリカ最高齢の女性最高裁判事であった、ルース・ベイダー・ギンズバーグのドキュメンタリー映画。
恥ずかしながら、この映画を見るまでRBGのことは名前しか聞いたことがなかったから、ちょっと置いていかれるかもしれないと最初は心配だったけど、全然そんなことはなかった。
あまり彼女を知らない人でも、どんな活動をしてきて、どんな性格で、どんな信念があるのか、非常に分かりやすく説明してくれる。
まだまだ性差別の蔓延る70年代のアメリカにおいて、彼女のやってきた活動がどれだけ後のアメリカ史に良い意味で影響を与えているのか。それは想像に容易い。
今となっては各業界で女性が活躍していることは当たり前のことだけど、それが普通ではない時代があったことは、今の価値観で見るとかなり異常。だからこそ女性男性関係なく、性差別に繋がる古い慣習や考え方には違和感を覚える人間でいなきゃと、改めて思った。
あと、作品内では彼女の功績だけでなく、人となりや周囲の人についても詳しく触れているのが良かった。とくに夫婦の関係性はかなり素晴らしいものがあって、それがこの作品をかなり見やすいものに仕上げているように思う。
だけど、いちばん印象に残っているシーンは、ケイト・マッキノンがサタデーナイト・ライブで、RBGのモノマネをしてる光景というね。