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RBG 最強の85才のNSKのレビュー・感想・評価

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)
4.0
笑いあり、涙あり、さすがと思わされる所あり。かなり面白かったです。存命のお堅い職業(判事)の女性のドキュメンタリーながら、小学生からでもエンターテイメントとして楽しめる傑作。アメリカ最高裁の女性判事のドキュメンタリー。

弁護士、次いで判事として果たした役割。旦那さんや保守系判事との交流。いい話がたくさんありました。判事、強くしなやか、という感じ。自分が笑いものにされても受け流すとか。旧世代のフェミニストが目指した存在だろうなと感じます。そのように強くならなくても生きていけるような社会が早く来るといいなと思います。日本の最高裁の判事でも、こういうドキュメンタリーを作って欲しいです。

カーター大統領は一期4年だけなので、権力基盤が弱くキャンプ・デービッド合意以外、大きな実績が無い大統領(失礼)だと思っていたのですが、理念があり今につながるような業績を残していたのですね。本作を鑑賞して評価が上がりました。後半、判事の反対意見が連発され、判事の意見が少数意見である所に、今のアメリカ最高裁の状況(保守5 対 革新4)が現れていると思いました。判事は終身で任命は大統領がしますが、大統領の思想に沿った人選なので、誰が大統領の時期に交代するかは重要です。私は中絶容認派なので、トランプの時にRBG判事が交代しないといいなと思います。
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