涼

CURED キュアードの涼のレビュー・感想・評価

CURED キュアード(2017年製作の映画)
3.5
北欧アイルランドの作品でゾンビものなんだけど今作は他のゾンビ映画とは一線を引いたゾンビパンデミック後の世界を描いている珍しい作品。
メイズウイルスと🦠いう未知のウイルスに感染すると瞬く間に意識を失い人を襲う凶暴なゾンビと化してしまう。
ワクチンが開発され回復した者はキュアード、しなかった者はレジスタンスと呼ばれセンターで拘束されライオンズ博士の元で治療を受ける形となった。
治療を受け回復した者の中に隔離センターを出て一般社会に戻り普通の日常生活を送ろうとしているセナンとコナーがいました。
2人はお互い同じ立場の人間で傷ついた心を庇いあい支え合って生きてきましたが一般社会に出たと同時に2人の心境も大きく変化していきます。
セナンは兄ルークの妻であるアビーとその息子キリアンの元で暮らす事になりますが感染者であるセナンはゾンビの頃の記憶が色濃く残っていてアビーにどうしても言えない秘密を抱え自分が犯した罪と向き合いながら日々を過ごしていました。
コナーは弁護士だった事からその実力を発揮しキュアードを保護する組織を作って先陣を切って反キュアード団体やレジスタンスを抹殺しようと企む政府と真っ向からぶつかって反乱を起こしていく危険人物へと変わっていき平和主義のセナンとも考え方の違いでこじれていきます。
暴走していくコナーはセンターに拘束されているレジスタンスを解き放し街は再び災厄に包まれる。その時セナンが取った行動とは...
ゾンビパニックムービーとは違いそこに重点を置いた作品ではなくウイルスに翻弄される人間の愚かさや醜さが随所に感じれて今の社会でも同じような出来事が起きてるのでメッセージ性の強いゾンビ映画だと感じました。

明日は我が身だな...
涼