ゾンビパニックが発生したもののゾンビを治す薬が開発されたという話。
治療に成功して社会復帰したものの、メッチャ差別される。
激しい差別、上下関係を利用した暴力、真面目に生きようとする人を苦しませる同族の蛮行、それらが人間と元ゾンビの両サイドで見られ、人間の汚さがテンコ盛りです。そこが素敵な作品。結局ゾンビだろうが何だろうが、何が題材であろうと人間は立場と性格次第でいくらでも無知で極悪になるのです。
登場人物の関係もシンプルでストーリーは分かりやすく、ついでにゾンビパニックシーンも入れてくれるサービス精神。
前に、ゾンビが急に解除されたりまた発作的に戻ったりする現象が起きて半ゾンビたちが社会的に苦しむという設定で妄想したことがあるので、親近感を覚えた。意外と無い設定なんだな。