よつ

ランガスタラムのよつのネタバレレビュー・内容・結末

ランガスタラム(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

RRRで好きになったラーム・チャランが出ているということで、モチベーション的にはアイドル映画を見に行くような気持ちだった。
それがまさか、とても濃厚な映画で、インド映画はやっぱりすごいなと思った。

ダンスシーンの曲中の歌詞や題名でもある「舞台」が一貫して皮肉っぽい。過熱な信仰が残したカースト制度やそれにしがみつくプレジデントたち、彼らに苦しめられながら劇中踊りまくる村人たちが信仰という舞台の上で意思なく踊り続ける人形たちのように感じた。
もっとインドの信仰とそれがどのような形で今にも残っているのか知りたくなった。
インド映画特有の熱さや激しさに隠された冷ややかな皮肉さみたいなものが新鮮だった。

チッティの難聴が印象的。周りのみんなが大声でがなる面白さや、食い違いコメディの起因にしつつ、最後は大きな障害物としてチッティを苦しめる。

それにしてもやっぱりラーム・チャラン最高だった…。やんちゃな弟キャラの破壊力がすごい。兄の冷静で優しいキャラとの対比と掛け合いも最高だった。兄との体格差かわいい。
ヒロインと出会ってうっとり見惚れてる場面めちゃくちゃかわいい。
プレジデント役の人もかっこよかった〜!目の色が綺麗。お祈りしてるプレジデントに一方的に宣戦布告するシーン好き。

あとダンス曲の歌詞が詩的で好きだった。お葬式シーンの歌詞がすごい。
またゆっくり見たくなる映画だった。
よつ

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