よつ

雨月物語のよつのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
4.7
お姫様に取り入られるシーン、白黒映像も相まって変な夢を見てるみたいだった。

繋ぎが幻想的。露天風呂から飛び出たお湯が段々と石庭の模様になって場面が変わるのも良かったし、奥で家事をしてる妻が画面手前に来たと思ったら衣屋と繋がるのも幻想的。

最後、荒れ果てた家の周りを回ってついてないはずのロウソクが画面端についていて、そこから妻が待つ幻想の世界が広がるシーン、めちゃくちゃかっこよかった。

独特のファンタジックで妖艶な世界観が尺八の音色があることで更に確固としたものになっていてよかった。幻想パート全部、変な気分にさせられた。
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