しばいぬたろう

search/サーチのしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

search/サーチ(2018年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

『search/サーチ』('18)
Searching / アメリカ合衆国 / 英語

タイトルと内容が合っている。
父親による執念の娘捜索物語なのだが、アメリカの地方警察というのはここまで無能なのか、とも思う。


娘が行方不明になった。
捜索を続ける父親は、SNSで娘の交友関係や生活習慣を追っていくと、衝撃の事実が発覚する。


冒頭から斬新な映像展開で、主人公の心情がカーソルで測られるというのも面白い。
個人的には『第9地区』を初鑑賞した時と同様の斬新さを感じた。
しかし本作を鑑賞して、改めて人間が演技する様を映すことが、映画では重要であることと知った。
全体的に単調で、人が映らなさすぎて、中盤はどうしても飽きてしまう。

ラストに関しては、「これをやったらB級映画」と鑑賞の初め頃に思っていた展開通りになったため、やはりB級映画に違いないと思う。
その分、伏線はしっかり回収していた点は良かったが、かなり分かり易すぎで、ポイントかなと思った点(下記)が全て当たった。
・息子のためなら嘘をつき、他の犠牲をいとわない母親の経験談、怪し過ぎ
・チラチラ映る息子、怪し過ぎ
・ポケモンの質問者怪し過ぎで、途中から顔入りの謎
・ライブ視聴者が一人か二人なんだから、彼女怪し過ぎ。
・おじのマリファナ、何故冒頭にわざわざ映したのか、怪し過ぎ

アメリカのSNS状況が本作のようなのかは知らないが、日本では顔写真よりも漫画やアニメ、イラストが多いため、本作のように個人の写真を皆がアップしていることに驚きだ。
そのため、父親のsearch力には、日本ではあまり馴染みがないと思う。
また、主人公の娘は内向的な性格の割に、マリファナ吸ったり、顔出し配信するなど、実はかまってちゃんなのだろうか。

物語展開の特に後半はスピーディで、POVを交えながら展開していく。

とりあえず、父親は娘を誇りに思うことは勝手だが、「マリファナ堪能事件withおじ」と「ピアノレッスン代横領横流し事件」は、怒った方がいいと思うぞ。



【ジャンル】サスペンス映画
【要素】失踪者を追え、子を守る父親の奮闘劇
しばいぬたろう

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