全編PC画面のみで展開される映画。ディスプレイのみっていうこの構成は「アンフレンデッド」などでもあった設定ですが、ストーリーも良く二転三転して裏切られるシーンも結構ありました。
LINEとかメールで文章を送る時って、打ち込んだメッセージを逡巡してやっぱり別の言葉に言い換えて送るっていう経験は誰しもあると思うんですが、そういう微妙な感情が視覚的に伝わってくるっていうのが面白いところですね。
なかなか連絡のつかない娘に長文で説教文を打ち込むんですが全部消して簡潔に早く帰ってこいと書いたり、文末を「！」から「。」にしたりとか。
また、再生回数稼ぎのために友達のフリをして配信するクラスメイト、匿名による誹謗中傷など今の時代ならではの警鐘的なものもあったり、後はお父さんの「誰が一体友達なんだ？」というのもちょっと心にくるものがあったり。
事件を推理していくその一部始終がPCのみ、それもSNSだけで解決するっていうのも良かったです。発信をし続ける限り何かの形跡が残るんですね。
さすがに生配信のアカウントを見るのはやめてあげて〜と思いましたけど。笑
お父さんが部屋にいない時は隠しカメラやライブ中継で繋げるというのも斬新。ただ最後の方はニュースなどの映像の垂れ流しだったのが少し残念ですかね。
