【スマホを落とさなくても、、、】
スマホを落とさなくても本気出せば何でも分かるよ!
この映画は、観客にこう教えてくれた。愛する娘の失踪、親父は娘を失い始めて気づく。娘のこと何も知らなかったということに。
全編PCやスマホのスクリーン画面で展開される異色ミステリーということで巷で話題になっていたので観ました。主人公が韓国系アジア人なんだけれど、全く「アジア人が主役の面白い映画ですよ」アピールがないのが好感。
そして、SIerとして、テレビ電話しながらチャットをしたり、検索したり、はたまたGoogle Mapsや表計算ソフトを使いこなす父の手つきに熱くなる。
しかし、そもそも映画はスクリーン越し、安全地帯から人々のトラブルを観て楽しむ娯楽。現実の事件と比べると感情の揺らぎが弱まる。それを更にスクリーンを挟み、そこに更なるスクリーンを挟む。まるで合わせ鏡をし、奥3枚目で起きるアクションを見ているような気分になり、熱い家族愛の物語の熱い感情が非常に薄っぺらく感じてしまった。また、折角観客と一体となって真実を探すツールとして、表計算ソフトが使われたのに、ただの出落ちになってしまっていたのが残念。
Netflixなんかで10話くらいのドラマにしたら、こういった弱点は打破できそうだ。
個人的にそこまでノレませんでした、、、