予告篇では母娘の相克が凄絶に描かれている雰囲気だったけれど。
カトリーヌ・ドヌーヴがフランスの大女優役。その娘にジュリエット・ビノシュ。数年前、ジュリエット・ビノシュを『GODZILLA ゴジラ』なんかで観てしまって愕然としたのだが、50代半ばになる女優としての本作の役もかなり無理を感じる。カトリーヌ・ドヌーヴはもはや同じ人間とは思えない魔女そのもの。
是枝裕和+フランス式神様の眼を期待していたんだけれど今回は日本映画的な大団円で終えている。劇中劇がむしろ救いのない内容で、通してみて観たい。
ジュリエット・ビノシュとドヌーヴの秘書役アラン・リボルの最後の謎掛けが全体の仕掛けそのもの。