是枝作品全て観たわけではないが、合う合わないがある。
万引き家族は大絶賛の風潮の中で言いづらいけど
好きではない。
役者達の演技が素晴らしいのは勿論なのだが
実話ではないのに
現実にありそうな題材で
しんどい生活感を見てしまうのが苦手という軟弱者な自分に気づかされるから、、、
日々の会話を
淡々と連ね流れるような作風はとても共感してしまうし、
本当に何気ない台詞の中に
身に覚えを感じてしまうのは
是枝作品は独特で
そこが好きな世界感。
その上で
これは大前提で
キャスティング、パリが。
そこにその好きな要素が
入ってくるので
かなりズルイ、ヤラレタ。
2大女優はもとより、
イーサンまでなんて❗️
ストーリーも
もうよくもまあーなのだ❗️
思いつきというか、
ひらめきに感服してしまう。
往年の大女優が気乗りしない映画に臨むのだが
そこでのたまう台詞が
実際の心境と被せてるようなないような勘ぐらせるところが絶妙でニクい!
若い注目女優に対する思い、まさに今J・ビノシュと競演してますけど⁉️的な、、、
と、これはあくまでも
物凄く個人的な観かただけど
観てるうちに
撮影してるSF映画の内容にすら引き込まれちゃって、
この映画も
スピンオフしませんか~って
思ってしまった。
イーサンてば。
主演じゃない時の丁度良い感じもたまらなく完璧だし。
「女優の気持ちなんて誰にもわからないのよ」
ドヌーヴが吐くこの一言。
これが全てだ。
ただしドヌーヴだからこそ。
自伝本も嘘ばかり、
書きたい事しか書かない、
記憶も勝手に塗り替える、
気に入らない事はすぐ口にする。
そんな大女優であり母であり
妻であり祖母に
みんな振り回される。
真実とは
その人にとって真実であれば
良い。多分それだけ。
そんな事を
気づかされてしまうから
昔、魔女だった彼女を
恐れ、愛するのだと思う。
あぁ~
パリの風景が絶大にズルいー