ニコラス、もう全っっ開！
彼はもともとアメコミの熱狂的ファンだ、と聞いた事があるがその彼がもう思う存分になりきってる。もう、これがやりたかったんだー！と言わんばかりに。なので、いつもの彼の“ニコラスケイジ節”みたいなのも前面に出てる。何というか、アメコミ映画でありながら表のニコラスが勝っちゃってる部分もある。
だから、勝手ながらその熱意が前面に出ていると仮定してその熱意を受け止めるか、もう最初からそう言うもんだとタカをくくれば、それはそれで楽しめると思う。
個人的にはアメコミが好きで、正直そこに演技だとか出演者の想いとかそういうのはあえてと言うか勝手に二の次になり、何なら話の辻褄とか、さっきのアレは何だったとか、アレは万物の法則上おかしいとかはあまり深く考えない、と言うか、どうせ考えてもよくわからんし、そう言うもんだと割り切って楽しもう！派なので、今回もまぁ色々あるけど、別にもうそれで良いんじゃないか、と。
悪魔と契約したばかりに悪魔に縛られる。そして、悪魔のいざこざに駆り出される。というゴーストライダーの序章のような作品。よくよく考えれば最近のMARVELで言うならブラックパンサー、キャプテンマーベルとかと同じような感じ。つまり、背景と自己紹介メイン。そう考えれば構成的にもそんなにおかしなことはない。
あの先代ゴーストライダーもなかなかいぶし銀でブレイドのウィスラーを彷彿とさせてちょっとああいうおっさん憧れ願望があるこちらとしては堪らない。
ヒロインがなかなか骨太だし、悪魔がヒョロいし、ゴーストライダーもニコラスも強烈だから色々他を染めちゃいがちだけど、この悪魔との契約で手に入れた力で悪魔と戦う、まさに日本の仮面ライダーと同じライダー、応援していきたい。
