先日、地上波テレビ金曜ロードショーで久々に放映されていた
「スターウォーズ 帝国の逆襲」。
(ナビゲーターは安定感バツグンの中山秀ちゃん)
内容は知っているのに、一度観始めたら、もう最後まで目が離せない。
今さら本作の内容や面白さを語るのもなんですが、今回観て、改めて本作の魅力は「一粒で3度おいしい」ストーリー展開にあることを実感しました!
一つは主人公ルークとジェダイ・マスター ヨーダとの修行シーン。
ここでのヨーダのフォースについての数々の教えは、このあとのスターウォーズ(以下、SW)シリーズに哲学的な要素を加えることになり、SWをただの娯楽作品から現代の神話的存在にまで高めているのに一役買っています。
特に、ヨーダの言葉
「『 やってみる』ではない。『 やる』のだ。」
は、職場や学校、家庭で一度は言ってみたいフレーズ。
自分もいろんなことで言い訳がましくなったときは、この言葉を思い出します。
(あと、ルークがヨーダを背負いながら修行しているところなんか、初期のジャッキーチェンのカンフー映画っぽい感じ。)
二つめは、レイアとハン・ソロとのラブ・ストーリー。
帝国軍からの執拗な追跡から逃げている中、お互い意識しているのに、反発しあっている二人。
しかし、最後はダースベイダーの罠にハマり、帝国軍に捕まってしまう。
そして、ハン・ソロが冷凍化されるとき、二人はついに自分の気持ちに正直になり、口づけを交わす。
SWシリーズにラブロマンスの要素を加味した点でも、このシーンはシリーズ屈指の名シーンだて思います。
また、このときのセリフ
レイア「I love you」(愛してる)
ハン・ソロ「I know」(分かってる)
が、また粋でよろしい。
決してハン・ソロは「me too」(俺も愛してるよ)
なんて言わない。イカした兄貴っぷり。
(同じラブ・ストーリーでも、新三部作アナキンとアミダラのは、お子ちゃますぎるし、最後はアナキンがアミダラに手をかけてしまうので失格!)
そして、三つめはルークとダースベイダーとの親子の確執の始まりでしょう。
この親子の確執、そして次回作での「親殺し」からの「和解」が、まさかSWシリーズ全体のテーマになろうとは。
そして、アナキン・スカイウォーカー=ダースベイダーがSWシリーズの裏の主役になろうとは。
ベイダーも悩んで、迷って、目が覚めて、大人(?)になったんだね。人生いろいろ。
この三大要素がギュッと詰まった上に、惑星ホスでの雪上戦も加わり、それらがバランスよく展開されるのだから、面白くない訳がない。
まぁ、内容盛り込みすぎて、話は途中で終わってしまうけど(笑)。
あと、この作品の功罪は、良くも悪くも
「映画三部作の第二部は思いっきり大風呂敷を敷いても問題ないー!
大風呂敷を畳むのは、次回作に任せたらいいからさー!」
という風習を浸透させた点だろうか。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」然り
「マトリックス」然り
「ダークナイト」然り
なので、SWシリーズ最新作「最後のジェダイ」がどんな大風呂敷を敷いてくるのか、大いに期待したいです。
久々に「帝国の逆襲」を観て、そう思った次第でございます。
追記
今観ると、ハン・ソロ役のハリソン・フォードが若い!多分30代後半あたりだと思う。
まさに、このあと、「ブレードランナー」や「インディージョーンズ」に出演するので、さらなる出世直前の勢いを感じましたね。
追記2
ルーク、久々に見たら、ちょっとブサイクだった。
あと、ランド・カルリジアンのスケコマシ感のよさに、今頃になって気がついた。