平日の夕方に鑑賞。
場内は3人だけでノンストレスでゆっくり鑑賞できて大満足!
実話を元に制作された本作。
あらゆる覚せい剤に依存され、深い闇に堕ちていく最愛の息子を信じ、愛し続けた父子の物語。
「クリスタル・メス」という人体において危険度がより高い覚せい剤に手を出してしまった、最愛の息子ニック。
更生施設に入っては、再発してしまう現実。
父親のデヴィットは決して、見放すことはないにせよ…精神的に追い込まれてしまう。
「やっと分かったよ、ごめんなさい」
何度も息子から聞くこの言葉に、次第と疑心暗鬼になってくるデヴィット。
再婚相手と授かった子供たちの成長していく姿を見つめるデヴィットの目は、どことなく心にぽっかりと穴が空いているように感じとれた。
作品全体に描写が美しく、ジョン・レノンの【Beautiful boy】が印象的。
スティーヴ・カレルは「フォックスキャッチャー」・「30年後の同窓会」ぶり!
(※共に素晴らしい作品なので、まだ観てない方は是非!)
ティモシー・シャラメは相変わらず綺麗な表情で「Call me by your name」以来?
覚せい剤の依存をテーマとしている中で、なかなか身近に関わりがないことだけあって、メッセージ性が高い仕上がりになっているなと感じた。
デヴィットがニックの気持ちを知る為に、自ら覚せい剤を試したシーンと、不本意に突き放すシーンには思わず涙が…。