ハク

ビューティフル・ボーイのハクのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ティモシー・シャラメを観たくて視聴。
ティモシーは変わらず美しいが、お父さん役のスティーブ・カレルがいい味出している。

ティモシーが美しすぎるからなのか、ドラッグでラリってる感じがあまりしなかった。クリーンな時の不安定な演技はとても良かったけれど…
(金八先生で早乙女光が演じてた子の方がインパクト強かった気がするけど、実際はどっちが近いんだろうか)

「1年半クリーンです」って所までは淡々と進みすぎていたけれど、またメスをやってしまってからの動きが良かった。

ドラッグをやめられない息子と、何とかしたくても疲弊してしまった家族。

ドラッグをやめられないのはドラッグの依存性だけれど、きっと彼は自身の「依存症」に問題があって、単にクスリ断ちじゃなくてそちらのケアも必要なんだろうな。
(途中で「僕の心の穴を満たす何か」みたいな話をしてたし。)

この心の穴が両親の離婚なのか、秀才でいることに疲れてしまったのか、彼の父親が与える愛情が彼にとって不十分だったのかはわからないけれど。

ただ、父親を頼って裏切って謝って懇願してまた裏切ってって流れを見ると、子どもが親の愛情を試しているようだった。
それをぶつけるのが主に父だけなことをみるに、父親に助けて欲しかったんだなあと。

エンドロールで、「並外れた支援と努力により8年間クリーン」と書いてあったが、あの支援を誰でも受けられるわけではないだろう。
彼の再生物語はノンフィクションかもしれないけど、フィクションだと思った。
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