ストーリーの組み立て方はかなり面白い。
前半は情報を小出しにしているため意図が掴めないのだが、後半に全ての伏線を回収していくので、観てて気持ちがいい。
アクションシーンも見応えがある。血糊ベタベタの残酷シーンが連発し、爽快感すら覚えるレベルで鮮やかな殺人シーンだった。
ただ、設定は今一つな感じがする。というのも、昔からあまりにも使い倒されてきた題材なので、もう少し工夫がほしかった。
簡単に言うと「遺伝子改造で異能力者として育てられた子供が……」というストーリーなのだが、日本ですら50年ぐらい前から作品化されている気がするし、目新しさを感じなかった。
特に敵役の風貌が日本のアニメに出てきそうや「ザ・厨二病」を体現している感じで、個人的には入り込めなかった。(役者さんの表現力が高く、リアリティのある人物には仕上がってるが、これはもうそもそものキャラ設定がイタいのでどうにもならない…)
とはいえ、続編を匂わすような終わり方をしているので、続きが出たら観たいと思うレベルの面白さではあった。
