主人公テルちゃんの気持ちが分かりたくないのに分かってしまう、そんな切なさがある映画だった。
マモちゃんにとってテルちゃんはどこまでも都合がいい女で、客観的にみると絶対にふたりの気持ちが交わることはないことが節々から感じ取れて本当にもどかしかった。
必死に必死に手に入れたいと思うほど空回りして、遠い存在になってしまう関係性が辛い。
テルちゃんが最後に出したのがとても残酷で辛くて苦しい答えだと私は感じたけど、幸せのカタチは人それぞれで、人の想う幸せはその人にとっては信じられない不幸せだったり、その逆も然りだということを胸に留めておきたいと思った。