はしゃ

愛がなんだのはしゃのネタバレレビュー・内容・結末

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

恋に盲目で都合よく使われる女の子の話かと思って最後まで見たらそれを超越してて愛ゆえの恐ろしさを感じた。

守に都合よく扱われるテルコに「そんな男はイカれてる」と本気で心配して助言する葉子が仲原くんを都合よく使う構図は良かった。
そしてさらに母親を妾として粗雑に扱う父を憎んでいるにも関わらず…
構図は良かったけどさすがに葉子が自分を客観視できなさすぎではとも思った。

尽くされる人間と尽くしても隣には座らせてもらえない人間が2セット。
仲原とテルコはお互い共感していたが葉子と守は同じ立場なのに食い違っているのが面白い。テルコが関係を終わらせない代わりに隣に座ることを諦めるのと仲原は不毛さに折れて連絡を絶った後向こうから寄ってくる感じの対比がなかなか残酷。

尽くしている人間(守)が別の人(すみれ)に憧れて相手にされない姿を目にしても幻滅しないのがすごい。
キャラクター的に外側から見ていると本当に冴えないのに…
テルコの尋常ではない執着を際立たせていた。

すみれさんは多分自他ともに認める姉御肌でテルコの気持ちを知りつつ守と付き合うことはきっとない性格。
守をたぶらかしたり、テルコに優越感を抱いたりもしないからテルコもすみれさんを嫌いになれないんだろうなぁ

最後の神林くんを含めた4人の合コン?での視線の演出が印象的。

仲原とテルコの別れシーンでの「うっせぇバーカ」の顔最高〜
仲原がその後唾吐くのも最高〜終始誰にでも敬語ですみれさんに葉子との関係を非難された時でさえ表面上折れた彼が見せた唯一の本音っぽかった。

最後そうくるとは予想してなくてコエ〜〜〜〜〜ってなって終わりました。
良かった…
はしゃ

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