「街の上で」に引き続き、今泉監督作品2作品目。
ヒロインのテルコには初め感情移入出来なかったけど、岸井ゆきのがとにかく魅力的だった。
テルコの良い所は、若葉竜也が演じるナカハラが葉子に対してそうであるように、見返りを求めない献身的な所。
だがテルコは、気付かずか、分かっててそうなのか分からないが、ナカハラのそういう所が歯痒くて共感出来ずにいる。
テルコの悪い所は、マモルがすみれに対して持つ、先回りをして気を遣いすぎ、その事が相手を白けさせる所。
マモルもそこがテルコと似てることを知ってか知るずか、テルコのそういう性格を否定する。
テルコだけでなく、マモルやすみれ、葉子も(ナカハラも?)真逆な2面性があって、相手との関係性でそれが無意識に切り替わる。
どちらが良いとか悪いとかではなくて、また、自分がやっている事を客観的に見ると、その事に批判的だったりして、恋愛や友情ってとても非安定なもの上に成り立っているんだなって感じた。
誰もがいい所も悪い所も持っているってことを気付かされた映画。
ナカハラと葉子さんのこの先が気になる😊