このレビューはネタバレを含みます
あー、あーー、と言いながら見終えた。
自分とは違うのに、すごく自分。
身に覚えがあることないこと行ったり来たりで感情がぐわんぐわんした。
それぞれの立場を自然と客観視させられる感じも、あ゛ーとなり、引き込まれた。アンメットを見たばかりなので、若葉さんの演技にはより特に。
一夜明けても考え続けられるので、これは誰かとの語り合いが止まらない作品だなと思う。
語り合いたいということは、いろんな見方ができる作品ということで、でもきっと、みんな分かり合えないところがあって、自分の立場や思いを言語化しきれないところ、したくないところも出てきて。そういう、見た後の感情含めて素晴らしい作品だった。
公開当時の自分がちょうど主人公たちと同じくらいの年で、その時見たら心がやられそうな直感があって見ないままだったのだけど、時を経て、今見てよかった。その時見てもよかっただろうけど、圧倒的に読後感が違っただろう。
金麦やプレモル、エビスの描写や、自分は疎かなのに相手にはちゃんと料理してしまうあの感じ。その行動原理が「自分系」なのかそうじゃないのか。細かいところを考えられすぎる作品で、見てる時も後からもじわじわ心にくる作品。残るというより、くる。
遠回りしたけど、今見ることが出来てよかったです。
*3.9という数字で残しているのは、評価というより言語化しきれない気持ちのあわいやどっちつかずなこの気持ちが3でも4でも5でもない3.9て感じで3.9にしたので、感情の数字化です。