叶わない恋をした時に誰もが抱く夢や欲求。
絶妙なセリフと俳優陣の演技がそれをリアルなものとして形にしているように感じた。
執拗にまもちゃんを想い続けるテルコの行動や思考はとてつもなくイタい。
イタすぎるしキモいんだけどなんでこんなに共感しちゃうんだろう。
ひいちゃう部分も勿論あったけど、それでもこのキャラクターならそうなんだろうなと思って観ていられた。
呆れながらも応援したい不思議な気持ちになったのは確か。
ほかのキャラクターたちがリンクしていって、小さな世界観ながらも確かな「恋」でも「愛」でもないきもちを表現していた。
役者陣全員凄く良かったけど、中原役の若葉竜也さんに引き込まれる。
丁寧に気持ちの機微を描いたこういう作品こそカンヌで評価されるべき。笑
(賞が全てじゃないしカンヌの色があるのはわかるけど。)
何度かここで終わりかな?って思うシーンがあって、ちょっと長めに感じたけど。
だからこそ劇場で観るべき一作だと思います。