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愛がなんだのelieのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
4.5
テルちゃんのマモちゃんへの想いは
味噌煮込みうどんばりにグツグツと
煮えたぎりヘビー級だった
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でも攻めない。ひたすらに待つのだ。
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あたかもついでに、奇遇だなのスタイルで
いつ呼ばれても何食わぬ顔を装って
ここぞとばかりに尽くしまくるのは
いわゆる都合のいい女であるけれど
自分に矢印が向いてないと分かってても
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それでも"必要とされたい"のだろうなぁ
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好きだとか愛だとか、
みんな持ってる形も重さも違くて
お互いがぴったりハマるって
超難しい。
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たとえ上手くいった恋人同士であろうと
結婚していようとも。
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どちらかが好きで成り立ってる恋愛も
腐るほどある
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恋愛対象としてアリかナシかの話で言うと
完全にナシの方がまだ潔い
微々たるものでも都合よく求められ
繋がっていれてる関係ほど
残酷で苦しいよなぁ
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私はこの作品の何が好きって

それぞれの会話やキャラ設定が
超リアルで人間くさくて

男と女のズルさもダサさも醜さも
甘えも素直になれないのも

思い当たる節があり過ぎたから!
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好きな人とそうでない人とで
変わる態度の二面性とかさ
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湯葉は牛乳の膜じゃなかったのかよ!(笑)


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"もっとガサツになりなよ"
"なんでそんなに優しくしてくれるの?"
"それはさ..."みたいな会話。
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実に身に覚えがある会話だった...
マモちゃんだってすみれさんの前では
そうなっちゃってるのにね
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みんな当たり前のように与えらるものには
ちゃっかり甘んじておきながら
お腹いっぱいになっちゃったら
だんだん鬱陶しくなったりして
まぁなんと図々しい生き物だ
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この作品はテルちゃんの恋愛観が
主として描かれながらも
彼女を取り巻く他の人達も
ちゃんとフォーカスされてて
その話観たかった!ってどんどん
後半になるにつれそれぞれの心の
うちが垣間見れるのもよかったな
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とくに仲原くんと葉子の関係が
自分にはブッ刺さりまくりで
もう仲原くんの全ての言動に
涙が止まらないのです... 葉子のあの写真とかよ...たまらんす。
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本当に大好きなんだよね。
最低でどうしようもない葉子を
君が幸せにしてやってくれよな、と
心の底から願った
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若葉竜也さんが素敵だったので
振り幅180度違いそうだけど
葛城事件も観てみようかな
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それで結局この世界観に浸りまくった私も
愛がなんだっ!ってなっちゃってて
今もまだ色んなこと考えながら
余韻から抜け出せないでいる...
elie

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