ウルフガー

ランボー ラスト・ブラッドのウルフガーのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

公開時に劇場で鑑賞。まあアクション映画としての面白さはありましたよ。しかしランボーの最終作がこれかあ……。とにかくランボーの舐めプがひどい。組織がもっと常軌を逸したワルだったらまだ良かったのだけど接待見てる感じだった。

カタルシスは一切感じなかった。執拗な死体撃ちも「そんなことをしても彼女は戻ってこない」という虚しさしか感じなかった。最後に自分の農場さえある意味自分の手で破壊して本当にランボーは全てを失ったんだよね。シリーズの最後で虚無に帰すのは凄いと思った。凄いとは思ったけど何故そんな仕打ちをするのか……。ランボー可哀想すぎだろとは思う。

正直言うと怖かったんだと思う。グロ表現がじゃなくてランボーが歯止めの効かない殺戮を続けていくことが。もうゴジラとか大魔神みたいな人語を解さぬ化け物になってしまったような感覚になった。ボスに無線で呼びかけたときに「良かった! 人間に戻った」みたいなことを思った。

いやどうだろうな。私にとって難解な映画だった。どう受け止めていいかわからない。もっと時間が必要だ。

どっちにしてもランボー悪い奴ぶっ殺してくれてスカッとしたわーって感想は全くなかった。何故なんだろうな……。自分の心の問題なのかな。スカッとするような映画じゃなかったという点では一作目に通じてるんだよな。一作目の慟哭とラストブラッドの殺戮が同じエモーションだったということなのかもしれない。
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