このレビューはネタバレを含みます
これは賞取るわ……。終始画面には主人公しか映らない。鑑賞する側も主人公と同じ状態で状況を把握しようとする。頼りになるのは電話の音のみ。映像はオペレーター室だけなのに、状況が鮮明に見えてくる。
映像は全くグロく無いのに、音や言葉の表現だけで気持ち悪くなる。特にオリバーが警察に発見されるところ。
この中で1番人間的に怖いのは主人公だと感じた。電話の状況を楽しんでた。マチルダもミケールもイーベンもただの玩具のように、ゲームの駒のように扱ってた気がする。最後電話が切れた時、絶対イーベンが死んだと思ってたし、死ぬの願ってたと思う。死んだことを確認しようと何度も電話をかけ、生きてるってわかって困惑してるように見えた。