庭にワニ

THE GUILTY/ギルティの庭にワニのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
3.7
重く暗く胸糞要素も盛り込んでるあたりいかにもデンマークのミステリーという感じ。

このままいくと電話の会話だけでストーリーを進めるというアイディア勝負のみの映画になってしまうのではと思っていたのだけど終盤からの展開にやられました。電話で進むというアイディアだけじゃない、面白い映画でした。
以下ネタバレ









最初から主人公の行動や性格に違和感があり。
周りから遮断された部屋に行くところとか、色々一人で突っ走ってるけど大丈夫なのかと心配に。主人公だから良い人なんだろうが端々に違和感あるなぁと見進めていく。
その違和感は払拭されず中盤あたりのミーベンへの思い入れの強さや他の電話への対応では若干の嫌悪感すら感じてしまう。
ところがそこからの終盤の怒涛の展開。主人公の性格や行動に疑問を抱いていたのもある種の伏線だったというのはお見事。

主人公は自分の罪悪感から正義を行うことに焦ってたのかもしれないね。それで正義だと思って突っ走ってたけど間違っていた。そのことで過去の自分の罪を素直に認めて告白するという流れは良かった。

重く後味もそんなに良くないけど主人公が改心したところに救いがあるなぁと思いました。
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