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THE GUILTY/ギルティのリカットのレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.1
音に集中して想像力をフル稼働。違和感と緊張感の連続からのラストの余韻…。
いい意味で長い88分でした。

男に誘拐された女性からの緊急通報を受けた電話オペレーターが、会話と音だけで事件に対処していく新感覚サスペンス。

誘拐事件と主人公個人の案件が同時進行。「あれ?主人公…ちょっとヤバい?」と思いつつ事件は進み、真相に気づく一言を聞いたときの「いや怖い怖いこわい…‼️」となる戦慄たるや。

最初から最後までずっとオペレーター室。
ほぼ主人公の顔のアップ。笑
顔への光の当たり方や電話受信時の赤いランプ、ラストのドアなど照明の演出にはこだわりを感じます。

「ギルティ(罪)を認めたときに初めて罪が生まれるのね」と、ドストエフスキーの名作を思い出しつつ、タイトルの奥深さが鑑賞後の心に沁みました。
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