えりみ

THE GUILTY/ギルティのえりみのネタバレレビュー・内容・結末

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

劇場公開していなくてもアカデミー賞獲得、
製作費300万円の邦画が地上波ゴールデンタイムに放送、
驚きの映画ニュースが続いてますが、これまた話題の「聴く」映画を体験してきたのでご報告。
内容に触れられない系ムービーなのでくだらない事ばかりつらつらと。
あ、レンタルはツタヤ限定になる可能性大ですのでそのつもりで😩

ファントムフィルムさん珍しく?コピーが秀逸
~ 事件解決のカギは電話の声だけ。88分、試されるのはあなたの<想像力>~
ハルベリーの「ザ・コール」も緊急通報指令室が舞台でしたけどやっぱり映画ですしカメラは現場を映すわけです、当たり前です。
ところがこちらのデンマーク映画、カメラは指令室から一歩も出ません💧一回部屋を出ますけど隣の似たような部屋に移動しただけデシタ💦
カメラはもっぱら主人公であるワケあり警察官(刑事)の顔を長回しで撮ってるだけです。そらそうです、仕事はオペレーターなんで口動かすだけです。たまに同僚も映りますけどほぼ映り込みレベルデス。
指令センターも地味です、設備も「映え」しません。入電を知らせるの赤ランプも多分LEDじゃありません。今のご時世、モニターに車載映像や「エンド・オブ・ウォッチ」ばりに警官の行動がライブ中継されてもよさそうなもんですけど、そういうのすらありません。出るのは個人情報と地図のみです。携帯電話のGPSすら拾いません。
あ、ジェイクギレンホールが自身の製作会社でハリウッドリメイクするらしいです。彼は好きですけど多分観ません、コレ予算かけてもこれ以上面白くなるかね?

主人公はWOWOWでよく放送してる北欧ドラマでも警官役やってる人でした。よくいる北欧顔のおっさんです、まあ中の上くらいの顔です。
元々オペレーター志望と違うので勤務態度はイマイチです、ボランティアでやってるんやしええやろって雰囲気です。
夜間の指令センター勤務はどうも懲罰的な意味合いもあるらしく同僚も含め概ね士気は低めです。
デンマークの緊急連絡先は112ですけど日本の110番みたいにすぐ出てくれないので要注意デス。
私が社会人になって一番最初に教えられたのは「電話は2コールまでに取れ!」でしたけどね🚬

全く面白そうな匂いがしてこないし、実際88分を長く感じたのも確かなんですけど劇場で観て良かった!と思いました。
映像と違って音に集中して自分で想像力を働かせないといけないので。
でも上映館少ないんですよね…
本作が長編デビューだという30代前半の監督さんのインタビューによると「観終ったあとに、偏見や共感や道徳観について話したくなるような作品を目指している」とのことで、確かにそういう映画になってました。
そういう意味でも「ギルティ」という洋題(タイトル)は上手いな、と思いました。
原題の「DEN SKYLDIGE」は絶対「陸橋」って意味やろ!て確信してたんですけどねぇ、ほらスカイブリッジみたいに見えるし😏まさか洋題とほぼ同じ意味とは…デンマーク語難しい🤯
あ、デンマークは国民識別番号(CPR)を導入してて携帯電話の購入にも必要みたいです、だからモニターにー個人情報出たわけね。。。
えりみ

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