緊急通報指令室のオペレーターと電話の向こう側の人々によって繰り広げられるワンシチュエーションスリラー。
ワンシチュエーションと言いながら、電話の声を聞いていると自然と映像が脳内で再生されるので、ワンシチュエーション映画を観たという感じはしない。ここが凄い。印象強いのが電話の向こうで赤ちゃんを探すシーン。こことかマジでゾッとしました。音と声だけなのに思わず目を塞ぎそうになりました。
音と声だけの世界をしっかり堪能できました。
目で見えるところでいうと、色や空間の使い方も素晴らしいですね。ブラインドシャッターにパトランプ…アイテムひとつで緊急通報指令室はいろいろな形に変化します。ここも実に上手い。
劇中語られるまったく関係のない2つの事件がクライマックスで合わさった瞬間…体のシビれが止まりませんでした。
こういうの!こういう感覚が味わいたいの!
ラストカットもなー。良いなー。
解釈委ねます的な感じなんですけど、すごいスッキリした終わり方だと思います。
面白いです。
なんかこう、上質な映画を観たなと。