22人のダンサーたちがノンストップで魅せるパフォーマンスは中毒性が強く、本当に素晴らしい。
これだけでシラフじゃいられない。
ただ観ているつもりが、気づけばトランス状態で、この場を体験しているような非常に危険な錯覚に陥る。
ひたすら訪れるクライマックスの連続に
五感が研ぎ澄まされ、溺れ、酔い、発狂し、苦痛と快感が交互に襲い掛かる。
お願いだからもうやめて！と叫びたくなる。
あまりにも悲惨な展開に、観終わったあとにフィクションと現実の境目が曖昧になり、キャストみんなの安否を検索してしまった。
するとこの映画の試写会で、みんなで楽しそうにダンスパフォーマンスする映像を発見。これがまた超絶かっこいい。
ただ、子供が酷い目にあうのがNGな自分にとっては、かなりの苦痛もあった。
ギャスパーノエはいつも僕にトラウマを植え付ける嫌なやつだ。
もうこの映画を見返すことはないだろう。
これは最大の褒め言葉である。
