タイトル通り、イーディという83歳の主人公が、山登りをする作品。山登りは方法であって、山登りをメインにはしていないと感じた。
彼女は夫の介護に明け暮れ、亡くなった後は、娘に介護施設に入れと言わんばかりの態度。彼女の夫は介護が必要になる前から、彼女の自由を奪っていた。凄く気持ちがわかる。彼女は自分の人生を生きていなかったんだと思う。無理だとわかっていても、何かしらをやりたかったんだと思う。
偶然知り合ったジョニーという青年が、凄く純粋な青年。というか多分同じような気持ちを持っていたんだろう。共感できたんだと思う。知らないで。彼も自分の人生を生きてない、と感じていたんだろう。年の差、性別を超えた友情。本当、人って誰と出会うかで決まるのかも。
彼女の山への執念は、確かに多くの人に迷惑をかけたのかもしれない。それとちょっと頑固なところもあったけど、それは歳を重ねていくとあるだろう。今まで押さえていた気持ちを取り戻した姿が、羨ましいと思う。