YUTO

踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!のYUTOのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマから続く物語を綺麗に終着させた踊る大捜査線"完結編"に相応しい作品。

撤退した青島と室井の関係性に注目。ドラマで一緒に同じ目線で捜査するも警察の未来の為に別々の道を歩む約束をした2人。

その関係性は映画でも視覚的に反映されていて、2人が会話するシーンは休憩室で"背中合わせ"で話すシーンのみ。ラストも室井は青島の見舞いに来たのに会わずに帰る。この時も"背中合わせ"の構図で、エンディングを迎える。
  
この2人は思いが通じ合ってるから会話なんて要らない!なぜなら2人の関係は和久と吉田副総監の関係性が投影されていて、どこかの廊下ですれ違った時に頷き合うだけで通じ合える関係性であるという事が表現されている。

青島が刺された時に現場と本庁の両刑事、制服の警官までもが敬礼するシーン。階級の差がある警察がひとつになる未来が表現されていると思う。

台詞に頼らず視覚的に希望を表現して迎えるラストが良い。
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