nijiiro

ロケットマンのnijiiroのネタバレレビュー・内容・結末

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

すごい期待していたんですが、残念なところもあって個人的にはこの星の低さになりました。

エルトン・ジョンの満たされない愛みたいなものはすごく分かるんですが、母親の言うことも頷けます。才能があって、周りに発掘して貰えたからこその今みたいなものも感じてしまって。

「アリー/スター誕生」がとても良かった私としては、もっと苦労したり葛藤したり下積みしたりするところを見たかったです。なんかそういうのをすっ飛ばして、どんどん売れて行って。展開早いのはいいけど。

リアリティなのかもしれないけど、子供でありのままの彼を受け入れてくれる周りがあったからこそ、成立してたような。。モヤモヤしてしまいました。そして、あの敏腕プロデューサーの立ち位置が分からず、結局バーニー良いやつ。。!

2019.08.26 追記。

なぜ、こんなにもこの作品に騒ついてしまうのか。良い意味でも悪い意味でも、私の中でかなりの問題提起作品になってしまった。

エルトン・ジョンは、母が好んで聴いてきた世代である。私はとても音楽は好きだけど、エルトン・ジョンの音楽はあまり知らなければ、その私生活も知らない。

本作品で、エルトン・ジョンのどこに焦点を当てて作っているのか?そこが未だに分からないし、主演俳優の演技力と歌唱力に惹かれてしまっていて、アルバムはリピートしてる。キングスマンに出てることも知らなかった。

彼は、孤独だと言っていたけど、私の個人的な価値観は人と人は孤独だと思っているし、その上に友情や恋愛が成り立っていたいと思う人間である。同じ家族でも、べったりくっついたりはしない。

彼の類い稀なる才能を見つけたのも、家族であったし、映画の中ではごく普通の家族だったように思う。自分が求めている愛情が得られないことや、期待した通りにいかないことなんて、大人になったらたくさんある。

人と人の愛を描きたいのか、そこに同性同士の恋愛も絡んでくるし、もっとこう掘り下げて深く撮って欲しかったし、それができないならば音楽について焦点を当てて欲しかった。
nijiiro

nijiiro