このレビューはネタバレを含みます
※平成最後の鑑賞でしたが、平成に間に合わず、令和最初の投稿になりました。
皆様、新しい時代におきましてもよろしくお願いいたします。
世界のキタノこと、北野武監督第2作。
映画ファンの間では、本作こそ真のデビュー作とする意見が多い。
また、映画秘宝による平成映画ベストテンにおいては、北野映画唯一のランクインにして第7位という高評価。
1人の少年が体験したひと夏の思い出。
しかしそんな可愛いものではなく、キタノ映画らしい虚無感や不思議さが詰まった夢遊映画に仕上がっている。
定番となったキタノブルー、極力排除された台詞、BGM一切無し、突然訪れる死、無表情なキャラクターたち、まさに観客に全てを委ね、どんな物語か、キャラかを想像していく。
結局、少年の体験は一体何だったのか?
個人的には夢ではなく、これから経験することになる大きな運命への暗示のように思えた。ほんの少し過激な大人の体験。
脳髄が危ない作品。