いの

デュエリスト/決闘者のいののレビュー・感想・評価

デュエリスト/決闘者(1977年製作の映画)
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これも実話に基づく作品とのこと。・・・マジか。バリ粘着されちゃったのはキース・キャラダインちゃん。逃げたいんだけどなー。頭オカシイシトに追っかけ回されちゃって、ったくやれやれなの。ガチ粘着しちゃったのはハーヴェイ・カイテルちゃん。わーい僕ちんどこまでも追っかけちゃうんだもんねー。
互いに気になって気になってもうどうにもこうにも。超力磁石のように引かれ合っちゃうの。遠く離れていたってまた近づいちゃう♡



『最後の決闘裁判』→今作『デュエリスト/決闘者』と作品を遡るとき、この「→」の方向で文脈を読み取ろうとしてもわたしにはそれがうまくできない。じゃあ、『デュエリスト/決闘者』→『最後の決闘裁判』で、リドリー・スコットのなにかしらの印を見つけ出そうというのも、やっぱりわたしには難しかった。でも、途中からそういうのどうでも良くなった。だって面白いんだもん。15年にわたるふたりの歳月。その間に行った決闘は6回。フェンシングの試合のように 短い針を突き合うような決闘だったり、最後には新しい武器も登場したりと、ひとつとして同じ決闘方法を用いなかった。決闘するからにはあれやこれや試してみないとね。
ちゃんと向き合う決闘から、最後は本当に追いかけっこに。「名誉」の為とかなんとか、理屈を持ち出しちゃったりしてるけど、そんなの建前だけで、要はふたりでいちゃいちゃしたいだけやんか。私が読み落としているだけなのかもしれないけれど、決闘に女を持ち出さないのも良かったな。決闘したい、ヤツと決闘したい、ただただ単純にその思いだけだったのがいい。余計なものがなくていい。それに、ナポレオンの盛衰が併走する。映像が美しく構図もきまっていて、完成された絵画を何枚も見ている気持ちになる。50年前の作品なのに、すでに巨匠の風格あり。



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原作はジョセフ・コンラッドの短編小説とのこと。ジョセフ・コンラッドの『闇の奥』(地獄の黙示録の原作)は、2年近く前に読みましたー!(←自慢w)
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