いのさんの映画レビュー・感想・評価

いの

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アシュラ(2016年製作の映画)

4.2

ファン・ジョンミン、パンツ履いてくれないと困ります。Yシャツ1枚のみ下半身すっぽんぽんでウロウロされたら、じーっとみちゃうじゃないですか👀会話が耳に入ってこなくて困ります(字幕を目で追えませんand他>>続きを読む

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」
そしてその河の水は海へと出づる。海の波のひとつの粒となって寄せては
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.8

あっという間の148分。冒頭の合戦シーンから圧巻。集中して観ることができました。見たことないサル(サルなの?)とか、サイとかサメとか、もうなんでもいい。どうぞどうぞ好きにやっちゃってくだされ!


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シンシナティ・キッド(1965年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

〈*ネタバレ含んでいます〉



初回はちゃんと拒否ったのに。再び挑んでくるメルバ(アン=マーグレット)の色仕掛けに落ちてしまったことが、マックィーンの運の尽きだったのかしらね。マックィーンにはあんな
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曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)

-

映画『アカルイミライ』撮影時のドキュメンタリー

すげくおもしろかった。このドキュメンタリーのわりとはじまりの部分で、黒沢監督の口から、ロバート・アルドリッチ監督の『北国の帝王』に於ける若いもんと年配
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.5

映画を観るのは無論好きだけれど、映画を観ながら(あるいは観終わったあとで)、その映画の意味だとか監督が伝えようとするものだとか、そういうの考えるのがむちゃくちゃイヤな時がある。よくある。で、ひとりで勝>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.5

ものすごく好きな作品。なんかちょっと言葉にできないくらいに好きだ。ストーリー、格闘シーンはもちろんのこと、映画の色味(なんと称したらよいのかよくわからない)もとても好き。夜の色、陽光の射す色。どの色も>>続きを読む

エストニアの聖なるカンフーマスター(2023年製作の映画)

3.4

だいじょぶ、わたしは大丈夫。トンデモ映画(※この映画がトンデモ映画なのかどうかはわからないわけですが)には親しみを感じつつ口をぽかーんと開けながらも楽しむことができるという謎の自信をもっている者です。>>続きを読む

リプリー(1999年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『太陽がいっぱい』のリメイク版(原題の『The Talented Mr. Ripley』は、原作である小説のタイトル通り)

でも、わたしの感じ方がおかしいのかもしれないけれど、原作に忠実だとは感じな
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.2

彼の服も靴も身に着けて髪をブラシで梳く。その様子が2枚の鏡に反射する。このあとのなりすましを予感させるような序盤。なりすましての完全犯罪は成功するのか。


とにかくアラン・ドロンの魅力がいっぱい。罪
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.8

原作:パトリシア・ハイスミス
脚本:レイモンド・チャンドラー(他の方も)
監督:アルフレッド・ヒッチコック
ということで、これぞ黄金の三角比!(黄金の三角比ってなんだっけ?) おのずと期待が高まるけれ
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悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

4.0

デヴィッド・ダストマルチャン主演映画


『ダークナイト』が大好きなのに、デヴィッド・ダストマルチャンがどこに出ていたかわからない人! いけません。再履修です。再鑑賞しましょう

『ブレードランナー
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ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー(2023年製作の映画)

4.1

わたしはファッションのことにも詳しくないしドキュメンタリーのことも全然わかっていないけれど、それでも自分の感じたように書きたいと思う。


まず、ケヴィン・マクドナルド監督による今作は、質の高いドキュ
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本日公休(2023年製作の映画)

3.8

みずみずしい台湾の風景は、乾ききったわたしの心に ちょうど良いうるおいとあたたかさをもたらしてくれる。それは如雨露で1滴1滴、ゆっくり注いでくれたように。じわじわとしみていく。で、いつの間にか涙がこぼ>>続きを読む

オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10(2021年製作の映画)

-

〈前置き〉
なんも知らないのに観に行っちゃうことにかけては定評のある者です。なんも知らないクセに書いて良いものか、気が引けるところはありますが、えーい、書いてしまえ。かつてのオアシスみたいに、怖れを知
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

※ネタバレ含んでいます


開発者やチューリングテストを行う男性側の視点でみるより、わたしは女性側からこの映画を観てみたくなる。監禁され囚われていた女性が、自らの頭脳をフル動員してそこからの脱出を目指
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.2

4人のジャーナリストがD.C.に向かうというロードムービーの様式をとっているのがとても功を奏していると思う。行く先々で起こること。様々な場所の風景。場所によって纏っている空気とか緊迫度とかに違いはあれ>>続きを読む

チャイコフスキーの妻(2022年製作の映画)

4.0

それは愛ではない。それを愛と思い込んでいるだけで。あなたのそれは偏執的な妄想にすぎない。と、他者が思うのは容易い。当人は、「この紋所が目に入らぬか!」とばかりに夫婦で撮った写真を掲げ(その写真のなかの>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

3.5

わたしには わーかーるっ。由緒ある旧い庁舎でのアクションが、いい!(cv:猪爪直道)
長い廊下とか、曲がるとその先にある部屋とか、視覚的にもおもしろいし、その場所を効果的に活用した戦い方に魅了された。
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.8

ヨルゴスのお気に入り
であろう方々と織り上げた3つの物語。強烈な支配。その強烈な支配に対しては従順になるより他がない。自らの意に反して従順になるしかないことを意識している人、自分からのぞんで行っている
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.1

ロケーションの勝利。湖畔に立つ一軒家とか、廃工場とか。一軒家のなかのカラーリングも冴えているし、廃工場の天井に設置されているであろうシーリングファンは、それ自体は映されず、ゆっくりと回転している様子は>>続きを読む

愛と法(2017年製作の映画)

4.0

大阪を拠点に活動する弁護士ふたり。ふたりは男性同士、結婚式も挙げた。この2人の弁護士:カズとフミが、めちゃ魅力的! 多くの裁判を抱え、たくさんの人の相談にのり、あんなに忙しい毎日なのに、どうしてこんな>>続きを読む

獄友(2018年製作の映画)

4.0

この映画がドキュメンタリー映画として優れているのかどうかなんて、私にはわからない。でも、冤罪という共通点?を持つ同志たちを描くこのドキュメンタリー映画の切り取り方は、アリだと思う。冤罪を明るく描く映画>>続きを読む

モロ・ノ・ブラジル(2002年製作の映画)

-

アキ・カウリスマキのお兄さんであるミカ・カウリスマキ監督によるドキュメンタリー。フィンランドからブラジルへ。30年前に手に入れたレコード。その音楽に魅せられ、ブラジルの音楽のルーツを求めて旅をする>>続きを読む

愛おしき隣人(2007年製作の映画)

4.0

あれっ、あの場面、なんていう映画(の中)にあったっけ?

って思うことはたびたびあるわけで。そう思う回数No.1の場面。あの場面はこの映画のなかにあったのではなかろうか。ようやくあたりをつけることがで
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ショート・カッツ(1993年製作の映画)

3.8

ロバート・アルトマンが描く群像劇。人生ってホントめんどくさい。人生に伏線回収なんてないし、“あれっ、あのことどうなっているんだっけ?”と思っても思っただけで通り過ぎていくことの方が圧倒的に多い。心のな>>続きを読む

愛より強く(2004年製作の映画)

4.0

映画の内容はすっかり忘れていたけど、いつか再鑑賞したい映画だったことは憶えていた。初鑑賞時には、なんだかよくわからないけど気になるって感じだったと思う。けど今回は、どうして好きなのかは自分でよくわかっ>>続きを読む

キングダム・オブ・ヘブン ディレクターズ・カット(2005年製作の映画)

4.0

細々とだけど、世界史学び直し続行中。サラディン(サーラーフ=アッディーン)を知るには今作が良いと、動画で予備校講師が推していらっしゃったので鑑賞してみることに。第3回十字軍より少し前の話。聖地イスラエ>>続きを読む

ソウルの春(2023年製作の映画)

4.3

冒頭、「事実を基にしているけれど、フィクションも入っている」みたいな文言が示される。それほど映画を観ているわけではないけれど、わたしの経験則から申し上げれば、そのような文言が冒頭に提示される映画は、き>>続きを読む

フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

4.2

すごく好きな映画だった。女性の連帯や助け合い。だけでなく、そこから視座が広がっていくことを予感させるような映画だったと思う。20世紀前半の南部の話と、20世紀末の話が並走する。線路沿いのテントで暮らす>>続きを読む

第七の封印(1956年製作の映画)

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難しいことはわたしにはわかりません。でも、難しいことわからなくたっていい。旅芸人ヨフのように生きればよいのだ、と言っているようにもわたしには感じられ、そうは言っても難しいことわからないくせに考えたくな>>続きを読む

ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男(2014年製作の映画)

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アルトマンが手掛けたドラマ、映画、舞台。ご本人の映像、家族へのインタビュー。WWⅡあたりから生涯を閉じるまでを時系列で紹介していく親切丁寧設計のドキュメンタリー。わたしのような者にとっては、アルトマン>>続きを読む

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

3.8

売れること至上主義。ハリウッド映画に必要なのは「サスペンス、笑い、暴力、希望、愛情、裸、セックス、そしてハッピーエンド」。今作にそれら要素のうちのいくつが入っていたのかは観てのお楽しみ。これは痛烈な皮>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.0

劇中の言葉を勝手に変奏して(曲解かもしれない)いうなら、アタシはこの映画がわからないし、わかったような気にもなりたくないけど、でもそれでも少しだけでもわかっているならそれはちょっとうれしい


 *
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

4.2

少しずつ夏の終わりを感じることもあって、静かな夜 なんだか無性にこの映画を観たくなった。初鑑賞時は映画館で。わたしにとっては、トム・ハーディを知った映画でもあります。


上映時間86分。映画内で経過
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箱男(2024年製作の映画)

4.0

映画が上映されることを知ってから、せっかくの良い機会だと思い、安部公房の『箱男』読んでから映画館に行きました。(原作未読で行っても全然大丈夫な映画でした。むしろ、原作未読で今作を観たらどう感じたのかも>>続きを読む