わたしはファッションのことにも詳しくないしドキュメンタリーのことも全然わかっていないけれど、それでも自分の感じたように書きたいと思う。
まず、ケヴィン・マクドナルド監督による今作は、質の高いドキュ>>続きを読む
みずみずしい台湾の風景は、乾ききったわたしの心に ちょうど良いうるおいとあたたかさをもたらしてくれる。それは如雨露で1滴1滴、ゆっくり注いでくれたように。じわじわとしみていく。で、いつの間にか涙がこぼ>>続きを読む
〈前置き〉
なんも知らないのに観に行っちゃうことにかけては定評のある者です。なんも知らないクセに書いて良いものか、気が引けるところはありますが、えーい、書いてしまえ。かつてのオアシスみたいに、怖れを知>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
※ネタバレ含んでいます
開発者やチューリングテストを行う男性側の視点でみるより、わたしは女性側からこの映画を観てみたくなる。監禁され囚われていた女性が、自らの頭脳をフル動員してそこからの脱出を目指>>続きを読む
4人のジャーナリストがD.C.に向かうというロードムービーの様式をとっているのがとても功を奏していると思う。行く先々で起こること。様々な場所の風景。場所によって纏っている空気とか緊迫度とかに違いはあれ>>続きを読む
それは愛ではない。それを愛と思い込んでいるだけで。あなたのそれは偏執的な妄想にすぎない。と、他者が思うのは容易い。当人は、「この紋所が目に入らぬか!」とばかりに夫婦で撮った写真を掲げ(その写真のなかの>>続きを読む
わたしには わーかーるっ。由緒ある旧い庁舎でのアクションが、いい!(cv:猪爪直道)
長い廊下とか、曲がるとその先にある部屋とか、視覚的にもおもしろいし、その場所を効果的に活用した戦い方に魅了された。>>続きを読む
ヨルゴスのお気に入り
であろう方々と織り上げた3つの物語。強烈な支配。その強烈な支配に対しては従順になるより他がない。自らの意に反して従順になるしかないことを意識している人、自分からのぞんで行っている>>続きを読む
ロケーションの勝利。湖畔に立つ一軒家とか、廃工場とか。一軒家のなかのカラーリングも冴えているし、廃工場の天井に設置されているであろうシーリングファンは、それ自体は映されず、ゆっくりと回転している様子は>>続きを読む
大阪を拠点に活動する弁護士ふたり。ふたりは男性同士、結婚式も挙げた。この2人の弁護士:カズとフミが、めちゃ魅力的! 多くの裁判を抱え、たくさんの人の相談にのり、あんなに忙しい毎日なのに、どうしてこんな>>続きを読む
この映画がドキュメンタリー映画として優れているのかどうかなんて、私にはわからない。でも、冤罪という共通点?を持つ同志たちを描くこのドキュメンタリー映画の切り取り方は、アリだと思う。冤罪を明るく描く映画>>続きを読む
アキ・カウリスマキのお兄さんであるミカ・カウリスマキ監督によるドキュメンタリー。フィンランドからブラジルへ。30年前に手に入れたレコード。その音楽に魅せられ、ブラジルの音楽のルーツを求めて旅をする>>続きを読む
あれっ、あの場面、なんていう映画(の中)にあったっけ?
って思うことはたびたびあるわけで。そう思う回数No.1の場面。あの場面はこの映画のなかにあったのではなかろうか。ようやくあたりをつけることがで>>続きを読む
ロバート・アルトマンが描く群像劇。人生ってホントめんどくさい。人生に伏線回収なんてないし、“あれっ、あのことどうなっているんだっけ?”と思っても思っただけで通り過ぎていくことの方が圧倒的に多い。心のな>>続きを読む
映画の内容はすっかり忘れていたけど、いつか再鑑賞したい映画だったことは憶えていた。初鑑賞時には、なんだかよくわからないけど気になるって感じだったと思う。けど今回は、どうして好きなのかは自分でよくわかっ>>続きを読む
細々とだけど、世界史学び直し続行中。サラディン(サーラーフ=アッディーン)を知るには今作が良いと、動画で予備校講師が推していらっしゃったので鑑賞してみることに。第3回十字軍より少し前の話。聖地イスラエ>>続きを読む
冒頭、「事実を基にしているけれど、フィクションも入っている」みたいな文言が示される。それほど映画を観ているわけではないけれど、わたしの経験則から申し上げれば、そのような文言が冒頭に提示される映画は、き>>続きを読む
すごく好きな映画だった。女性の連帯や助け合い。だけでなく、そこから視座が広がっていくことを予感させるような映画だったと思う。20世紀前半の南部の話と、20世紀末の話が並走する。線路沿いのテントで暮らす>>続きを読む
難しいことはわたしにはわかりません。でも、難しいことわからなくたっていい。旅芸人ヨフのように生きればよいのだ、と言っているようにもわたしには感じられ、そうは言っても難しいことわからないくせに考えたくな>>続きを読む
アルトマンが手掛けたドラマ、映画、舞台。ご本人の映像、家族へのインタビュー。WWⅡあたりから生涯を閉じるまでを時系列で紹介していく親切丁寧設計のドキュメンタリー。わたしのような者にとっては、アルトマン>>続きを読む
売れること至上主義。ハリウッド映画に必要なのは「サスペンス、笑い、暴力、希望、愛情、裸、セックス、そしてハッピーエンド」。今作にそれら要素のうちのいくつが入っていたのかは観てのお楽しみ。これは痛烈な皮>>続きを読む
劇中の言葉を勝手に変奏して(曲解かもしれない)いうなら、アタシはこの映画がわからないし、わかったような気にもなりたくないけど、でもそれでも少しだけでもわかっているならそれはちょっとうれしい
*>>続きを読む
少しずつ夏の終わりを感じることもあって、静かな夜 なんだか無性にこの映画を観たくなった。初鑑賞時は映画館で。わたしにとっては、トム・ハーディを知った映画でもあります。
上映時間86分。映画内で経過>>続きを読む
映画が上映されることを知ってから、せっかくの良い機会だと思い、安部公房の『箱男』読んでから映画館に行きました。(原作未読で行っても全然大丈夫な映画でした。むしろ、原作未読で今作を観たらどう感じたのかも>>続きを読む
デヴ・パテルが監督・脚本・主演。凄まじい復讐劇。ということを知って、金曜レイトへ。デヴ・パテルが今作に賭けた情熱や意気込みがビンビンに伝わってくる。その情熱が空回りすることなく、完成度の高い作品として>>続きを読む
公開を待っている期間の方が楽しかった。ということはわたしにはよくある。でも、待っている期間を存分に楽しませてもらえるなんて、それはとてもとても有難いことだ。この映画においてもトーゼン気合いが入っていて>>続きを読む
結論から申し上げますと(そしてこんな書き始めは不謹慎きわまりないかもしれませんが)、ガザのこと少しは気になるけど観るのはなんか億劫だなぁとか、観るのはなんだか勇気がいるなぁとか、そういうヘタレなわたし>>続きを読む
イタリアの医学生リッカルドがガザへ。自ら留学を希望。ガザに研修医として赴くヨーロッパ人は初めてとのこと。その様子を映すドキュメンタリー。2018年、数か月間のこと
彼を迎えるガザの人たちが皆とても>>続きを読む
👍ライアン・ゴズリングがスタントパーソンに!👍
そんなん是が非でも映画館に駆けつけます
3.8点満点中の3.8点になるだろうと予想していたけど、3.5点満点中の3.5点となりました(3.3/3.>>続きを読む
わたしはこの作品に学生の頃出逢っていたら、とてもとても大切な作品になったと思う。過去をやり直して出逢いたいほどに。最愛の人を救いたいがために、何度でも何度でもやり直して挑んでいくことが、結局はたったひ>>続きを読む
「負けても楽しそうな人には、ずっと勝てない。」(*1)
今作は、もちろんこれまで積み上げてきたものの延長線上にあるのだろうけれど、これまで描いてきたものとは違うステージに到達したような。もちろん勝>>続きを読む
わたしにとっては難解でした。とても難しかった。でも、全くわからなかったのかというと、それは多分そういうことではなくて、わたしなりに感じたことや受け取ったことはあるんだと、わたしはそう思いたい。(ウトウ>>続きを読む
もうずっとドキドキしていた。テロは断じていけない。おそらくほとんどの人はそう言うと思う。アタシだってそう思う、アタマではわかってる。モチロン彼ら自身だってそんなんわかってる。でも、環境破壊によって、家>>続きを読む
コメディというよりコントに近い。悪乗りしていて、演者も皆たのしそう。くっだらないこと多々あり(むしろそれしかない)。なんだけど、ついうっかり笑ってしまうわたしには、今作を冷ややかな眼で観ることはできな>>続きを読む
石油王一家の悲劇。持てる者は、持ちえないものを渇望する。その一家に、幼少の頃?からかかわる人間を演じるのがロック・ハドソン。とにかくとても観易くて、するすると一気に鑑賞することができた。1956年制作>>続きを読む
菩薩さん、湯っ子さん(*あいうえお順)両名のお墨付きとあって、最初から期待値高めで入ったけど、予想を上回る面白さだった。観ながら、“あれっ、これひょっとしたら実話なの?” “あれっ、もしかしたらこの人>>続きを読む