原作既読勢です。映画として配役・演技は総じていい特に岡田くんと安田顕。キャラを理解した演技が素晴らしい。ただ二人の好演でもカバーできてないほど脚本がひどい
オリジナル大衆映画ならかっこいい映画って評価に落ち着くんだろうが原作がある以上、
アキラという怪物の質感を落としてはいけないだろう。序盤の強さを客に植え付ける場面も派手さ重視…あれは暗殺と呼んでいいのか?
終盤の戦いも緊張感持たせるための予定調和なので間が長くアキラのスピード感がまるでない。尺がない中ストーリーを展開させるのが難しいのはわかるが押さえておくべき基本設定が中途半端だから原作ファンからここまで受け入れられないのだろう
あとジャッカルは猫舌はアキラという人物を身近に感じる大切な要素なわけでどちらも数回やるぐらいではキャラが滑ったまま終わってしまう。5回ぐらいやらないとアクセントにはならないしそこまでできないならばバランスをみてそもそも削るべきだった
惜しい映画です。面白いのは間違いないがおすすめできるかと言われれば難しい