原作未読。
テンポの良い、アクションエンターテイメント。
以前の「オーシャンズ8」のレビューに
【始まりから終わりまで退屈することなくサクッと観られる映画って、意外と貴重だと思う】と書いたことがあるのだけど、まさにソレ。
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岡田准一演じるファブルの能力の高さと、カッコもつけずにサラッとやってしまうスマートさが小気味良い。
変な間やシュールな笑いが織り込まれ、作品全体に親近感が湧いてくる。
そして物語を展開させていく、色の濃いキャラクターたち。
そのはちゃめちゃな世界が、この世の日常であるということを物語るように存在するヒロインのミサキ(山本美月)。
最後はスカッとして、心が温まって、気持ち良く劇場を後にする。
ほら、そんな映画、やっぱり貴重じゃない?
☆評価は3.9にしたけど、これは「クオリティ」とか「人に勧める基準」での数字かも。
「何度も観れる映画」や「愛着の湧く作品」という観点なら、☆4.3くらいかなー。
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柳楽優弥のぶっ飛んだ狂気野郎っぷり。
福士蒼汰の瞳孔の開いた愉快暗殺者っぷり。
この二人の演技が飛び抜けて素晴らしかった。
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ジャッカル富岡とチャラ男の使い方。
ファブルの描く、不細工だけど優しい絵。
これらは、好きになってしまうシュールな要素。
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